販売名 アスピリン原末「マルイシ」
組 成 (1g中) アスピリン 1g
薬 効 解熱鎮痛消炎剤、川崎病用剤
長期投与
禁 忌 (次の患者には投与しないこと)
1.
川崎病を除く効能または効果に使用する場合
(1)
本剤またはサリチル酸系製剤に対し過敏症の既往歴のある患者
(2)
消化性潰瘍のある患者[プロスタグランジン生合成の抑制により、胃の血流量が減少し、消化性潰瘍を悪化させるおそれがある。]
(ただし、「慎重投与」の項参照)
(3)
重篤な血液の異常のある患者[血小板機能障害を起こし、血液の異常をさらに悪化させるおそれがある。](「副作用」の項参照)
(4)
重篤な肝障害のある患者[肝障害をさらに悪化させるおそれがある。]
(5)
重篤な腎障害のある患者[腎障害をさらに悪化させるおそれがある。]
(6)
重篤な心機能不全のある患者[腎のプロスタグランジン生合成を抑制し、浮腫、循環体液量の増加が起こり、心臓の仕事量が増加するため、心機能をさらに悪化させるおそれがある。]
(7)
アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)、またはその既往歴のある患者[重症の喘息発作を誘発させるおそれがある。]
(8)
出産予定日12週以内の妊婦(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
2.
川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)に使用する場合
(1)
本剤またはサリチル酸系製剤に対し過敏症の既往歴のある患者
(2)
消化性潰瘍のある患者[プロスタグランジン生合成の抑制により、胃の血流量が減少し、消化性潰瘍を悪化させるおそれがある。]
(ただし、「慎重投与」の項参照)
(3)
出血傾向のある患者[血小板機能異常が起こることがあるため、出血傾向を助長するおそれがある。]
(4)
アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)、またはその既往歴のある患者[重症の喘息発作を誘発させるおそれがある。]
(5)
出産予定日12週以内の妊婦(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)

効能・効果
用法・用量

慢性関節リウマチ、リウマチ熱、変形性関節症、強直性脊椎炎、関節周囲炎、結合織炎、術後疼痛、歯痛、症候性神経痛、関節痛、腰痛症、筋肉痛、捻挫痛、打撲痛、痛風による痛み、頭痛、月経痛

通常、成人にはアスピリンとして、1回0.5~1.5g、1日1.0~4.5gを経口投与する。 なお、年齢、疾患、症状により適宜増減する。 ただし、上記の最高量までとする。

下記疾患の解熱・鎮痛
急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)

通常、成人にはアスピリンとして、1回0.5~1.5gを頓用する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。 ただし、原則として1日2回までとし、1日最大4.5gを限度とする。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。

川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)

急性期有熱期間は、アスピリンとして1日体重1kgあたり30~50mgを3回に分けて経口投与する。解熱後の回復期から慢性期は、アスピリンとして1日体重1kgあたり3~5mgを1回経口投与する。 なお、症状に応じて適宜増減する。
用法・用量に関連する使用上の注意 1.
原則として川崎病の診断がつき次第、投与を開始することが望ましい。
2.
川崎病では発症後数カ月間、血小板凝集能が亢進しているので、川崎病の回復期において、本剤を発症後2~3カ月間投 与し、その後断層心エコー図等の冠動脈検査で冠動脈障害が認められない場合には、本剤の投与を中止すること。冠動脈瘤を形成した症例では、冠動脈瘤の退縮 が確認される時期まで投与を継続することが望ましい。
3.
川崎病の治療において、低用量では十分な血小板機能の抑制が認められない場合もあるため、適宜、血小板凝集能の測定等を考慮すること。
備 考