販売名 |
アザニン錠50mg |
組 成 |
(1錠中) アザチオプリン 50mg |
薬 効 |
免疫抑制剤 |
長期投与 |
○ |
警 告 |
- 1.
- 臓器移植における本剤の投与は、免疫抑制療法及び移植患者の管理に精通 している医師又はその指導のもとで行うこと。
- 2.
- 治療抵抗性のリウマチ性 疾患に本剤を投与する場合には、緊急時に十分対応できる医療施設において、本剤についての十分な知識と治療抵抗性のリウマチ性疾患治療の経験を持つ医師の もとで行うこと。
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禁 忌 |
(次の患者には投与しないこと)
- 1.
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.
- 白血球数3,000/mm3以下の患者〔白血球数が更に減少することがある。〕
- 3.
- フェブキソスタットを投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕
- 4.
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人〔「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照〕
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効能・効果 |
- 1. 下記の臓器移植における拒絶反応の抑制
- 腎移植、肝移植、心移植、肺移植
- 2. ステロイド依存性のクローン病の寛解導入及び寛解維持並びにステロイド依存性の潰瘍性大腸炎の寛解維持
- 3. 治療抵抗性の下記リウマチ性疾患
- 全身性血管炎(顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、結節性多発動脈炎、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、高安動脈炎等)、全身性エリテマトーデス(SLE)、多発性筋炎、皮膚筋炎、強皮症、混合性結合組織病、及び難治性リウマチ性疾患
- 4. 自己免疫性肝炎
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効能・効果に関連する使用上の注意 |
- 1.
- 本剤を臓器移植における拒絶反応の抑制を目的として投与する場合は、副腎皮質ステロイドや他の免疫抑制剤との併用で用いること。
- 2.
- 本剤をステロイド依存性のクローン病及びステロイド依存性の潰瘍性大腸炎を有する患者に投与する場合は、他の標準的な治療法では十分に効果が得られない患者に限ること。なお、本剤をステロイド依存性のクローン病における寛解導入を目的として投与する場合は、副腎皮質ステロイドとの併用で用いること。
- 3.
- 本剤を治療抵抗性のリウマチ性疾患に投与する場合は、副腎皮質ステロイド等との併用を考慮すること。
- 4.
- 本剤を自己免疫性肝炎に投与する場合は、副腎皮質ステロイドとの併用を考慮すること。
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用法・用量 |
- 1. 移植の場合
- 通常、成人及び小児において、下記量を1日量として経口投与する。しかし、本剤の耐薬量及び有効量は患者によって異なるので、最適の治療効果を得るために用量の注意深い増減が必要である。
- (1) 腎移植の場合
- 初期量としてアザチオプリン2〜3mg/kg相当量
維持量としてアザチオプリン0.5〜1mg/kg相当量
- (2) 肝、心及び肺移植の場合
- 初期量としてアザチオプリン2〜3mg/kg相当量
維持量としてアザチオプリン1〜2mg/kg相当量
- 2. ステロイド依存性のクローン病の寛解導入及び寛解維持並びにステロイド依存性の潰瘍性大腸炎の寛解維持の場合
- 通常、成人及び小児には、1日量としてアザチオプリン1〜2mg/kg相当量(通常、成人には50〜100mg)を経口投与する。
- 3. 全身性血管炎(顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、結節性多発動脈炎、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、高安動脈炎等)、全身性エリテマトーデス(SLE)、多発性筋炎、皮膚筋炎、強皮症、混合性結合組織病、及び難治性リウマチ性疾患の場合
- 通常、成人及び小児には、1日量として1〜2mg/kg相当量を経口投与する。なお、症状により適宜増減可能であるが1日量として3mg/kgを超えないこと。
- 4. 自己免疫性肝炎の場合
- 通常、成人及び小児には、1日量としてアザチオプリン1〜2mg/kg相当量(通常、成人には50〜100mg)を経口投与する。
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用法・用量に関連する使用上の注意 |
- 1.
- 肝機能障害又は腎不全のある患者では、投与量を通常投与量の下限とすることが望ましい。臨床検査値(血液検査、肝機能、腎機能検査等)を慎重に観察し、異常を認めた場合さらに減量を考慮すること。〔「慎重投与」及び「重要な基本的注意」の項参照〕
- 2.
- ステロイド依存性のクローン病及びステロイド依存性の潰瘍性大腸炎の患者では、2年程度を目安に本剤の投与継続の要否を検討すること。なお、臨床的な治療効果は3〜4ヵ月の投与ではあらわれない場合がある。
- 3.
- 本剤を治療抵抗性のリウマチ性疾患に投与する場合、本剤の治療効果が認められた際には効果を維持できる最低用量まで減量することを検討すること。
- 4.
- 本剤を自己免疫性肝炎に投与する場合、治療効果が認められた際には効果を維持できる最低用量まで減量することを検討すること。また、6ヵ月投与しても治療効果があらわれない場合には、投与継続の要否を検討すること。
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備 考 |
併売品:イムラン |