販売名 |
エリキュース錠2.5mg |
組 成 |
(1錠中) アピキサバン 2.5mg |
薬 効 |
経口FXa阻害剤 |
長期投与 |
○ |
警 告 |
本剤の投与により出血が発現し、重篤な出血の場合には、死亡に至るおそれがある。本剤の使用にあたっては、出血の危険性を考慮し、本剤投与の適否を慎重に判断すること。本剤による出血リスクを正確に評価できる指標は確立されておらず、本剤の抗凝固作用を中和する薬剤はないため、本剤投与中は、血液凝固に関する検査値のみならず、出血や貧血等の徴候を十分に観察すること。これらの徴候が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。(「禁忌」、「用法・用量に関連する使用上の注意」、「慎重投与」、「重要な基本的注意」、「過量投与」の項参照) |
禁 忌 |
(次の患者には投与しないこと)
- 1.
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.
- 臨床的に問題となる出血症状のある患者[出血を助長するおそれがある。](「重要な基本的注意」の項参照)
- 3.
- 血液凝固異常及び臨床的に重要な出血リスクを有する肝疾患患者[出血の危険性が増大するおそれがある。]
- 4.
- 腎不全(クレアチニンクリアランス15mL/min未満)の患者[使用経験がない。]
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効能・効果 |
- 1.
- 非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制
- 2.
- 静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制
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効能・効果に関連する使用上の注意 |
- 〈静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制〉
- 1.
- ショックや低血圧が遷延するような血行動態が不安定な肺血栓塞栓症患者又は血栓溶解剤の使用や肺塞栓摘出術が必要な肺血栓塞栓症患者における有効性及び安全性は確立していないため、これらの患者に対してヘパリンの代替療法として本剤を投与しないこと。
- 2.
- 下大静脈フィルターが留置された患者における本剤の使用経験が少ないため、これらの患者に投与する場合には、リスクとベネフィットを十分考慮すること。(「臨床成績」の項参照)
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用法・用量 |
- 1. 非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制
- 通常、成人にはアピキサバンとして1回5mgを1日2回経口投与する。
なお、年齢、体重、腎機能に応じて、アピキサバンとして1回2.5mg1日2回投与へ減量する。
- 2. 静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制
- 通常、成人にはアピキサバンとして1回10mgを1日2回、7日間経口投与した後、1回5mgを1日2回経口投与する。
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用法・用量に関連する使用上の注意 |
- 〈非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制〉
- 次の基準の2つ以上に該当する患者は、出血のリスクが高く、本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるため、1回2.5mg1日2回経口投与する。(「臨床成績」の項参照)
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- ・80歳以上(「高齢者への投与」の項参照)
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- ・体重60kg以下
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- ・血清クレアチニン1.5mg/dL以上
- 〈静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制〉
- (1)
- 特に静脈血栓塞栓症発症後の初期7日間の1回10mg1日2回投与中は、出血のリスクに十分注意すること。
- (2)
- 本剤の投与期間については、症例ごとの静脈血栓塞栓症の再発リスク及び出血リスクを評価した上で決定し、漫然と継続投与しないこと。[国内臨床試験において、本剤を6ヵ月以上投与した経験はない。]
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備 考 |
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