販売名 エクメット配合錠LD/エクメット配合錠HD ※外来のみ採用
組 成 エクメット配合錠LD
(1錠中) 
ビルダグリプチン 50mg
メトホルミン塩酸塩 250mg

エクメット配合錠HD
(1錠中) 
ビルダグリプチン 50mg
メトホルミン塩酸塩 500mg
薬 効 選択的DPP-4阻害薬/ビグアナイド系薬配合剤 [2型糖尿病治療薬]
長期投与
警 告 重篤な乳酸アシドーシスを起こすことがあり、死亡に至った例も報告されている。乳酸アシドーシスを起こしやすい患者には投与しないこと。(【禁忌】の項参照)
腎機能障害又は肝機能障害のある患者、高齢者に投与する場合には、定期的に腎機能や肝機能を確認するなど慎重に投与すること。特に75歳以上の高齢者では、本剤投与の適否を慎重に判断すること。(【禁忌】、「慎重投与」、「重要な基本的注意」、「高齢者への投与」の項参照)
禁 忌 (次の患者には投与しないこと)
1. 本剤の成分又はビグアナイド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
2. 次に示す状態の患者
〔乳酸アシドーシスを起こしやすい。〕
(1) 乳酸アシドーシスの既往
(2) 中等度以上の腎機能障害
〔腎臓におけるメトホルミンの排泄が減少する。〕(「重要な基本的注意」の項参照)
(3) 透析患者(腹膜透析を含む)
〔高い血中メトホルミン濃度が持続するおそれがある。〕
(4) ショック、心不全、心筋梗塞、肺塞栓等心血管系、肺機能に高度の障害のある患者及びその他の低酸素血症を伴いやすい状態
〔乳酸産生が増加する。〕
(5) 過度のアルコール摂取者
〔肝臓における乳酸の代謝能が低下する。〕
(6) 脱水症、脱水状態が懸念される下痢、嘔吐等の胃腸障害のある患者
3. 糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、1型糖尿病の患者
〔輸液、インスリンによる速やかな高血糖の是正が必須である。〕
4. 重度の肝機能障害のある患者
〔肝臓における乳酸の代謝能が低下し、乳酸アシドーシスを起こしやすい。また、肝機能障害が悪化するおそれがある。〕(「重要な基本的注意」の項参照)
5. 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者
〔インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。また、乳酸アシドーシスを起こしやすい。〕
6. 栄養不良状態、飢餓状態、衰弱状態、脳下垂体機能不全又は副腎機能不全の患者
〔低血糖を起こすおそれがある。〕
7. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
効能・効果 2型糖尿病
ただし、ビルダグリプチン及びメトホルミン塩酸塩の併用による治療が適切と判断される場合に限る。
効能・効果に関連する使用上の注意
1.
本剤を2型糖尿病治療の第一選択薬として用いないこと。
2.
本剤LD(ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩として50mg/250mg)については、原則として、既にビルダグリプチン50mg1日2回及びメトホルミン塩酸塩250mg1日2回を併用し状態が安定している場合、あるいはビルダグリプチン50mg1日2回又はメトホルミン塩酸塩250mg1日2回の単剤の治療により効果不十分な場合に、使用を検討すること。
3.
本剤HD(ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩として50mg/500mg)については、原則として、既にビルダグリプチン50mg1日2回及びメトホルミン塩酸塩500mg1日2回を併用し状態が安定している場合、ビルダグリプチン50mg1日2回及びメトホルミン塩酸塩250mg1日2回の治療により効果不十分な場合、あるいはメトホルミン塩酸塩500mg1日2回の単剤の治療により効果不十分な場合に、使用を検討すること。
4.
本剤投与中において、本剤の投与がビルダグリプチン及びメトホルミン塩酸塩の各単剤の併用よりも適切であるか慎重に判断すること。
用法・用量 通常、成人には1回1錠(ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩として50mg/250mg又は50mg/500mg)を1日2回朝、夕に経口投与する。
用法・用量に関連する使用上の注意
1.
ビルダグリプチン及びメトホルミン塩酸塩の各単剤の用法・用量を考慮して、患者ごとに本剤の用量を決めること。
2.
ビルダグリプチン50mg1日2回の単剤の治療により効果不十分な場合は、本剤LDから投与を開始すること。
備 考