販売名 トビエース錠4mg ※外来のみ採用
組 成 (1錠中) フェソテロジンフマル酸塩 4mg
薬 効 過活動膀胱治療剤
長期投与
禁 忌 (次の患者には投与しないこと)
1.
尿閉を有する患者[抗コリン作用により排尿時の膀胱収縮が抑制され、症状が悪化するおそれがある。]
2.
眼圧が調節できない閉塞隅角緑内障の患者[眼圧の上昇を招き、症状が悪化するおそれがある。]
3.
幽門、十二指腸又は腸管が閉塞している患者及び麻痺性イレウスのある患者[抗コリン作用により胃腸の平滑筋の収縮及び運動が抑制され、症状が悪化するおそれがある。]
4.
胃アトニー又は腸アトニーのある患者[抗コリン作用により消化管運動が低下するため症状が悪化するおそれがある。]
5.
重症筋無力症の患者[抗コリン作用により筋緊張の低下がみられ症状が悪化するおそれがある。]
6.
重度の肝障害のある患者(Child-Pugh分類C)[血中濃度が過度に上昇するおそれがある。]
7.
重篤な心疾患の患者[抗コリン作用により、症状を悪化させるおそれがある。]
8.
本剤の成分あるいは酒石酸トルテロジンに対して過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
  • 過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁
  • 神経因性膀胱における排尿管理
効能・効果に関連する使用上の注意
  • 〈過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁〉
    1. 5.1 本剤を適用する際、十分な問診により臨床症状を確認するとともに、類似の症状を呈する疾患(尿路感染症、尿路結石、膀胱癌や前立腺癌などの下部尿路における新生物等)があることに留意し、尿検査等により除外診断を実施すること。なお、必要に応じて専門的な検査も考慮すること。
    2. 5.2 下部尿路閉塞疾患(前立腺肥大症等)を合併している患者では、それに対する治療を優先させること。
    3. 5.3 認知症、認知機能障害患者で過活動膀胱の自覚症状の把握が困難な場合は、本剤の投与対象とならない。
  • 〈神経因性膀胱における排尿管理〉
    1. 5.4 本剤の薬理作用(排尿筋の収縮の抑制)を踏まえて、本剤投与の適否を判断すること。
 
用法・用量
  • 〈過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁〉

    通常、成人にはフェソテロジンフマル酸塩として4mgを1日1回経口投与する。なお、症状に応じて1日1回8mgまで増量できる。

  • 〈神経因性膀胱における排尿管理〉

    通常、体重25kg超の小児にはフェソテロジンフマル酸塩4mgを開始用量として1日1回経口投与する。投与開始から1週間後以降に、患者の状態に応じて1日1回8mgまで増量できる。

用法・用量に関連する使用上の注意 重度の腎障害(クレアチニンクリアランス30mL/min未満)のある患者、中等度の肝障害のある患者(Child-Pugh分類B)、又は強力なチトクロムP450(CYP)3A4阻害薬を投与中の患者では、1日投与量はフェソテロジンフマル酸塩として4mgとし、8mgへの増量は行わないものとする。
備 考