販売名 デカドロン注射液6.6mg
組 成

(1mL中) リン酸デキサメタゾンリン酸塩 4mg (デキサメタゾンとしては3.3mg)
1本2mL

薬 効 副腎皮質ホルモン製剤
長期投与
警 告 本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師の もとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。適応患者の選択にあたっては、各併用薬剤の添付文書を参照して十分注意すること。また、 治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
禁 忌

禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 感染症のある関節腔内、滑液嚢内、腱鞘内又は腱周囲[免疫抑制作用により、感染症が増悪するおそれがある。]
  3. 2.3 動揺関節の関節腔内[関節症状が増悪するおそれがある。]
  4. 2.4 次の薬剤を投与中の患者:
      デスモプレシン酢酸塩水和物(男性における夜間多尿による夜間頻尿)
    • 〈本剤全身投与の患者〉

      ダクラタスビル塩酸塩、アスナプレビル

    • 〈本剤全身投与の患者(ただし単回投与の場合を除く)〉

      リルピビリン塩酸塩、リルピビリン塩酸塩・テノホビル アラナフェナミドフマル酸塩・エムトリシタビン、ドルテグラビルナトリウム・リルピビリン塩酸塩

原則禁忌 (次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること)
1.
有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身の真菌症の患者〔免疫抑制作用により、感染症が増悪するおそれがある。〕
2.
消化性潰瘍の患者〔粘膜防御能の低下等により、消化性潰瘍が増悪するおそれがある。〕
3.
精神病の患者〔中枢神経系に影響し、精神病が増悪するおそれがある。〕
4.
結核性疾患の患者〔免疫抑制作用により、結核性疾患が増悪するおそれがある。〕
5.
単純疱疹性角膜炎の患者〔免疫抑制作用により、単純疱疹性角膜炎が増悪するおそれがある。〕
6.
後嚢白内障の患者〔水晶体線維に影響し、後嚢白内障が増悪するおそれがある。〕
7.
緑内障の患者〔眼圧が上昇し、緑内障が増悪するおそれがある。〕
8.
高血圧症の患者〔ナトリウム・水貯留作用等により、高血圧症が増悪するおそれがある。〕
9.
電解質異常のある患者〔ナトリウム・水貯留作用により、電解質異常が増悪するおそれがある。〕
10.
血栓症の患者〔血液凝固能が亢進し、血栓症が増悪するおそれがある。〕
11.
最近行った内臓の手術創のある患者〔創傷治癒を遅延するおそれがある。〕
12.
急性心筋梗塞を起こした患者〔心破裂を起こしたとの報告がある。〕
13.
ウイルス性結膜・角膜疾患、結核性眼疾患、真菌性眼疾患及び急性化膿性眼疾患の患者に対する眼科的投与〔免疫抑制作用により、これらの症状が増悪するおそれがある。〕
14.
コントロール不良の糖尿病の患者〔糖新生促進作用(血糖値上昇)等により、糖尿病が増悪するおそれがある。〕
効能・効果
内分泌疾患
慢性副腎皮質機能不全 (原発性、続発性、下垂体性、医原性) [筋肉内]
急性副腎皮質機能不全 (副腎クリーゼ) [静脈内、点滴静脈内、筋肉内]
副腎性器症候群 [▲筋肉内]
亜急性甲状腺炎 [▲筋肉内]
甲状腺中毒症〔甲状腺 (中毒性) クリーゼ〕 [静脈内、点滴静脈内、▲筋肉内]
甲状腺疾患に伴う悪性眼球突出症 [▲筋肉内]
特発性低血糖症 [静脈内、点滴静脈内、▲筋肉内]
リウマチ性疾患、結合織炎及び関節炎
慢性関節リウマチ [筋肉内、関節腔内]
若年性関節リウマチ (スチル病を含む) [筋肉内、関節腔内]
リウマチ熱 (リウマチ性心炎を含む) [▲静脈内、▲点滴静脈内、筋肉内]
リウマチ性多発筋痛 [筋肉内]
強直性脊椎炎 (リウマチ性脊椎炎) [筋肉内]
強直性脊椎炎 (リウマチ性脊椎炎) に伴う四肢関節炎 [関節腔内]
関節周囲炎 (非感染性のものに限る) [軟組織内、腱鞘内、滑液嚢内]
腱炎 (非感染性のものに限る) [軟組織内、腱鞘内]
腱鞘炎 (非感染性のものに限る) [腱鞘内]
腱周囲炎 (非感染性のものに限る) [軟組織内、腱鞘内、滑液嚢内]
滑液包炎 (非感染性のものに限る) [滑液嚢内]
変形性関節症 (炎症症状がはっきり認められる場合) [関節腔内]
非感染性慢性関節炎 [関節腔内]
痛風性関節炎 [関節腔内]
膠原病
エリテマトーデス (全身性及び慢性円板状) [▲静脈内、▲点滴静脈内、筋肉内]
全身性血管炎 (大動脈炎症候群、結節性動脈周囲炎、多発性動脈炎、ヴェゲナ肉芽腫症を含む) [▲静脈内、▲点滴静脈内、筋肉内]
多発性筋炎 (皮膚筋炎) [▲静脈内、▲点滴静脈内、筋肉内]
強皮症 [▲筋肉内]
腎疾患
ネフローゼ及びネフローゼ症候群 [▲静脈内、▲点滴静脈内、▲筋肉内]
心疾患
うっ血性心不全 [▲静脈内、▲点滴静脈内、▲筋肉内]
アレルギー性疾患
気管支喘息 (但し、筋肉内注射以外の投与法では不適当な場合に限る) [静脈内、点滴静脈内、筋肉内、ネブライザー]
喘息性気管支炎 (小児喘息性気管支炎を含む) [▲筋肉内、ネブライザー]
喘息発作重積状態 [静脈内、点滴静脈内]
薬剤その他の化学物質によるアレルギー・中毒 (薬疹、中毒疹を含む) [▲静脈内、▲点滴静脈内、▲筋肉内]
血清病 [静脈内、点滴静脈内、▲筋肉内]
アナフィラキシーショック [静脈内、点滴静脈内]
血液疾患
紫斑病 (血小板減少性及び血小板非減少性) [静脈内、点滴静脈内、▲筋肉内]
溶血性貧血 (免疫性又は免疫性機序の疑われるもの) [静脈内、点滴静脈内、▲筋肉内]
白血病 (急性白血病、慢性骨髄性白血病の急性転化、慢性リンパ性白血病) (皮膚白血病を含む) [静脈内、点滴静脈内、▲筋肉内]
上記疾患のうち髄膜白血病 [脊髄腔内]
再生不良性貧血 [静脈内、点滴静脈内、▲筋肉内]
凝固因子の障害による出血性素因 [静脈内、点滴静脈内、▲筋肉内]
顆粒球減少症 (本態性、続発性) [静脈内、点滴静脈内、▲筋肉内]
消化器疾患
潰瘍性大腸炎 [▲静脈内、▲点滴静脈内、▲筋肉内]
限局性腸炎 [▲静脈内、▲点滴静脈内、▲筋肉内]
重症消耗性疾患の全身状態の改善 (癌末期、スプルーを含む) [▲静脈内、▲点滴静脈内、▲筋肉内]
肝疾患
劇症肝炎 (臨床的に重症とみなされるものを含む) [静脈内、▲点滴静脈内、▲筋肉内]
肝硬変 (活動型、難治性腹水を伴うもの、胆汁うっ滞を伴うもの) [▲筋肉内]
肺疾患
びまん性間質性肺炎 (肺線維症) (放射線肺臓炎を含む) [▲静脈内、点滴静脈内、ネブライザー]
重症感染症
重症感染症 (化学療法と併用する) [静脈内、点滴静脈内、▲筋肉内]
結核性疾患
結核性髄膜炎 (抗結核剤と併用する) [脊髄腔内]
結核性胸膜炎 (抗結核剤と併用する) [胸腔内]
神経疾患
脳脊髄炎 (脳炎、脊髄炎を含む) (但し、一次性脳炎の場合は頭蓋内圧亢進症状がみられ、かつ他剤で効果が不十分なときに短期間用いること) [静脈内、点滴静脈内、▲筋肉内、脊髄腔内]
末梢神経炎 (ギランバレー症候群を含む) [▲静脈内、▲点滴静脈内、▲筋肉内、脊髄腔内]
重症筋無力症 [静脈内、点滴静脈内、▲筋肉内、脊髄腔内]
多発性硬化症 (視束脊髄炎を含む) [静脈内、点滴静脈内、▲筋肉内、脊髄腔内]
小舞踏病 [▲筋肉内]
顔面神経麻痺 [▲筋肉内]
脊髄蜘網膜炎 [▲筋肉内]
悪性腫瘍
悪性リンパ腫 (リンパ肉腫症、細網肉腫症、ホジキン病、皮膚細網症、菌状息肉症) 及び類似疾患 (近縁疾患) [静脈内、点滴静脈内、▲筋肉内、脊髄腔内]
好酸性肉芽腫 [静脈内、点滴静脈内、▲筋肉内]
乳癌の再発転移 [▲筋肉内]
以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法
多発性骨髄腫 [点滴静脈内]
抗悪性腫瘍剤 (シスプラチンなど) 投与に伴う消化器症状 (悪心・嘔吐)
[静脈内、点滴静脈内]
外科疾患
副腎摘除 [静脈内、点滴静脈内、筋肉内]
臓器・組織移植 [▲筋肉内]
侵襲後肺水腫 [静脈内、ネブライザー]
副腎皮質機能不全患者に対する外科的侵襲 [▲筋肉内]
外科的ショック及び外科的ショック様状態 [静脈内]
脳浮腫 [静脈内]
輸血による副作用 [静脈内]
気管支痙攣 (術中) [静脈内]
蛇毒・昆虫毒 (重症の虫さされを含む) [▲筋肉内]
手術後の腹膜癒着防止 [腹腔内]
整形外科疾患
椎間板ヘルニアにおける神経根炎 (根性坐骨神経痛を含む) [硬膜外]
脊髄浮腫 [静脈内、硬膜外]
産婦人科疾患
卵管整形術後の癒着防止 [▲筋肉内]
泌尿器科疾患
前立腺癌 (他の療法が無効な場合) [▲筋肉内]
陰茎硬結 [▲筋肉内、局所皮内]
皮膚科疾患
★湿疹・皮膚炎群 (急性湿疹、亜急性湿疹、慢性湿疹、接触皮膚炎、貨幣状湿疹、自家感作性皮膚炎、アトピー皮膚炎、乳・幼・小児湿疹、ビダール苔癬、その他の神経皮膚炎、 脂漏性皮膚炎、進行性指掌角皮症、その他の手指の皮膚炎、陰部あるいは肛門湿疹、耳介及び外耳道の湿疹・皮膚炎、鼻前庭及び鼻翼周辺の湿疹・皮膚炎など) (但し、重症例以外は極力投与しないこと。局注は浸潤、苔癬化の著しい場合のみとする) [▲筋肉内、局所皮内]
★痒疹群 (小児ストロフルス、蕁麻疹様苔癬、固定蕁麻疹を含む) (但し、重症例に限る。また、固定蕁麻疹は局注が望ましい) [▲筋肉内、局所皮内]
蕁麻疹 (慢性例を除く) (重症例に限る) [▲点滴静脈内、▲筋肉内]
★乾癬及び類症〔尋常性乾癬 (重症例)、関節症性乾癬、乾癬性紅皮症、膿疱性乾癬、稽留性肢端皮膚炎、疱疹状膿痂疹、ライター症候群〕 [▲点滴静脈内、▲筋肉内]
上記疾患のうち★尋常性乾癬 [局所皮内]
★掌蹠膿疱症 (重症例に限る) [▲筋肉内]
★扁平苔癬 (重症例に限る) [▲筋肉内、局所皮内]
成年性浮腫性硬化症 [▲筋肉内]
紅斑症 (★多形滲出性紅斑、結節性紅斑) (但し、多形滲出性紅斑の場合は重症例に限る) [▲筋肉内]
粘膜皮膚眼症候群〔開口部びらん性外皮症、スチブンス・ジョンソン病、皮膚口内炎、フックス症候群、ベーチェット病 (眼症状のない場合)、リップシュッツ急性陰門潰瘍〕 [▲点滴静脈内、▲筋肉内]
★円形脱毛症 (悪性型に限る) [局所皮内]
天疱瘡群 (尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡、Senear-Usher症候群、増殖性天疱瘡) [▲点滴静脈内、▲筋肉内]
デューリング疱疹状皮膚炎 (類天疱瘡、妊娠性疱疹を含む) [▲点滴静脈内、▲筋肉内]
帯状疱疹 (重症例に限る) [▲筋肉内]
★紅皮症 (ヘブラ紅色粃糠疹を含む) [▲点滴静脈内、▲筋肉内]
★早期ケロイド及びケロイド防止 [局所皮内]
新生児スクレレーマ [▲筋肉内]
眼科疾患
内眼・視神経・眼窩・眼筋の炎症性疾患の対症療法 (ブドウ膜炎、網脈絡膜炎、網膜血管炎、視神経炎、眼窩炎性偽腫瘍、眼窩漏斗尖端部症候群、眼筋麻痺) [▲静脈内、▲筋肉内、結膜下、球後、点眼]
外眼部及び前眼部の炎症性疾患の対症療法で点眼が不適当又は不十分な場合 (眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、虹彩毛様体炎) [▲静脈内、▲筋肉内、結膜下、球後]
眼科領域の術後炎症 [▲静脈内、▲筋肉内、結膜下、点眼]
耳鼻咽喉科疾患
急性・慢性中耳炎 [▲静脈内、▲点滴静脈内、▲筋肉内、中耳腔内]
滲出性中耳炎・耳管狭窄症 [▲静脈内、▲点滴静脈内、▲筋肉内、中耳腔内、耳管内]
メニエル病及びメニエル症候群 [静脈内、点滴静脈内、筋肉内]
急性感音性難聴 [静脈内、点滴静脈内、筋肉内]
血管運動(神経)性鼻炎 [筋肉内、ネブライザー、鼻腔内、鼻甲介内]
アレルギー性鼻炎 [筋肉内、ネブライザー、鼻腔内、鼻甲介内]
花粉症 (枯草熱) [筋肉内、ネブライザー、鼻腔内、鼻甲介内]
副鼻腔炎・鼻茸 [筋肉内、ネブライザー、鼻腔内、副鼻腔内、鼻茸内]
進行性壊疽性鼻炎 [静脈内、点滴静脈内、筋肉内、ネブライザー、鼻腔内、副鼻腔内、喉頭・気管]
喉頭炎・喉頭浮腫 [静脈内、点滴静脈内、筋肉内、ネブライザー、喉頭・気管]
喉頭ポリープ・結節 [▲静脈内、▲点滴静脈内、▲筋肉内、ネブライザー、喉頭・気管]
食道の炎症 (腐蝕性食道炎、直達鏡使用後) 及び食道拡張術後 [静脈内、点滴静脈内、筋肉内、ネブライザー、食道]
耳鼻咽喉科領域の手術後の後療法 [静脈内、点滴静脈内、筋肉内、軟組織内、局所皮内、ネブライザー、鼻腔内、副鼻腔内、鼻甲介内、喉頭・気管、中耳腔内、食道]
歯科・口腔外科疾患
難治性口内炎及び舌炎 (局所療法で治癒しないもの) [軟組織内]
〈注釈〉
(1)
[ ]中は、適応に対する注射部位又は投与法を示す。
(2) ▲印 (注射部位又は投与法の左肩)
適応の▲印の附されている注射部位又は投与法に対しては、以下のような条件でのみ使用できるものを示す (その事由がなくなった場合は、速やかに他の投与法にきりかえること)。
1)
[▲静脈内]及び[▲点滴静脈内]の場合
経口投与不能時、緊急時及び筋肉内注射不適時
2)
[▲筋肉内]の場合
経口投与不能時
(3) ★印 (適応の左肩)
★印の附されている適応に対しては、外用剤を用いても効果が不十分な場合あるいは十分な効果を期待し得ないと推定される場合にのみ用いることとされたものを示す。
用法・用量
1.
通常、成人に対する用法・用量は表1の通りである。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
2.
多発性骨髄腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法における用法・用量は表2の通りである。1)
3.
抗悪性腫瘍剤(シスプラチンなど)投与に伴う消化器症状 (悪心・嘔吐)に対する用法・用量は表3の通りである。2)

用法及び用量の表

表1

投与法
(注射部位) 
投与量・投与回数
(リン酸デキサメタゾンとして) 
(参考)
(本剤の1回量: リン酸デキサメタゾン4mg/mLとして) 
静脈内注射  1回2~8mg、3~6時間毎  0.5~2mL 
点滴静脈内注射  1回2~10mg、1日1~2回  0.5~2.5mL 
筋肉内注射  1回2~8mg、3~6時間毎  0.5~2mL 
関節腔内注射  1回0.8~5mg
(原則として投与間隔を2週間以上とすること) 
0.2~1.25mL 
軟組織内注射  1回2~6mg
(原則として投与間隔を2週間以上とすること) 
0.5~1.5mL 
腱鞘内注射  1回0.8~2.5mg
(原則として投与間隔を2週間以上とすること) 
0.2~0.625mL 
滑液嚢内注入  1回0.8~5mg
(原則として投与間隔を2週間以上とすること) 
0.2~1.25mL 
硬膜外注射  1回2~10mg
(原則として投与間隔を2週間以上とすること) 
0.5~2.5mL 
脊髄腔内注入  1回1~5mg、週1~3回  0.25~1.25mL 
胸腔内注入  1回1~5mg、週1~3回  0.25~1.25mL 
腹腔内注入  1回2mg  0.5mL 
局所皮内注射  1回0.05~0.1mg宛1mgまで週1回  生理食塩液で4倍に希釈して0.05~0.1mLを用いる。 
結膜下注射  1回0.4~2.5mg、その液量は0.2~0.5mL  0.1~0.5mL 
球後注射  1回1~5mg、その液量は0.5~1.0mL  0.25~1mL 
点眼  1回0.25~1mg/mL溶液1~2滴を1日3~8回  4~16倍の生理食塩液希釈液を点眼する。 
ネブライザー  1回0.1~2mg、1日1~3回  生理食塩液で10倍に希釈して0.25~5mLを用いる。 
鼻腔内注入
副鼻腔内注入 
1回0.1~2mg、1日1~3回  0.025~0.5mL 
鼻甲介内注射
鼻茸内注射 
1回0.8~5mg  0.2~1.25mL 
喉頭・気管注入
中耳腔内注入
耳管内注入 
1回0.1~2mg、1日1~3回  0.025~0.5mL 
食道注入  1回1~2mg  0.25~0.5mL 

表2

投与法
(注射部位) 
投与量・投与回数
(リン酸デキサメタゾンとして) 
(参考)
(本剤の1回量: リン酸デキサメタゾン4mg/mLとして) 
点滴静脈内注射  硫酸ビンクリスチン、塩酸ドキソルビシンとの併用において、リン酸デキサメタゾンの投与量及び投与法は、通常 1日量リン酸デキサメタゾンを40mgとし、21日から28日を1クールとして、第1日目から第4日目、第9日目から第12日目、第17日目から第20日 目に、投与する。
なお、投与量及び投与日数は、年齢、患者の状態により適宜減ずる。 
1日10mL (硫酸ビンクリスチン、塩酸ドキソルビシンとの併用において、リン酸デキサメタゾンの投与量及び投与法は、通常1日量リン酸デキサメタゾンを10mLと し、21日から28日を1クールとして、第1日目から第4日目、第9日目から第12日目、第17日目から第20日目に、投与する。なお、投与量及び投与日 数は、年齢、患者の状態により適宜減ずる。) 

表3

投与法
(注射部位) 
投与量・投与回数
(リン酸デキサメタゾンとして) 
(参考)
(本剤の1回量: リン酸デキサメタゾン4mg/mLとして) 
静脈内注射
点滴静脈内注射 
通常、成人には1日4~20mgを、1日1回又は2回に分割して投与する (最大20mgまで)。  1~5mL 
用法・用量に関連する使用上の注意 悪性リンパ腫に対する他の抗腫瘍剤との併用療法においては、併用薬剤の添付文書も参照すること。
備 考 併売品:オルガドロン