販売名 イベニティ皮下注105mgシリンジ
組 成 (1シリンジ(1.17mL)中) 
ロモソズマブ 105mg
薬 効 ヒト化抗スクレロスチンモノクローナル抗体製剤
長期投与  
警 告 海外で実施されたアレンドロン酸ナトリウムを対照とした比較試験において、心血管系事象(虚血性心疾患又は脳血管障害)の発現割合がアレンドロン酸ナトリウム群に比較して本剤群で高い傾向が認められている。また、市販後において、本剤との関連性は明確ではないが、重篤な心血管系事象を発現し死亡に至った症例も報告されている。
本剤の投与にあたっては、骨折抑制のベネフィットと心血管系事象の発現リスクを十分に理解した上で、適用患者を選択すること。
また、本剤による治療中は、心血管系事象の発現がないか注意深く観察するとともに、徴候や症状が認められた場合には速やかに医療機関を受診するよう指導すること。[「効能・効果に関連する使用上の注意」、「重要な基本的注意」、「その他の注意」及び【臨床成績】の項参照]
禁 忌 (次の患者には投与しないこと)
1.
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.
低カルシウム血症の患者[低カルシウム血症が悪化するおそれがある(「重要な基本的注意」及び「重大な副作用」の項参照)]
効能・効果 骨折の危険性の高い骨粗鬆症
効能・効果に関連する使用上の注意
1.
本剤の適用にあたっては、日本骨代謝学会・日本骨粗鬆症学会の診断基準における以下の重症度に関する記載等を参考に、骨折の危険性の高い患者を対象とすること。
 
・骨密度値が−2.5SD以下で1個以上の脆弱性骨折を有する
 
・腰椎骨密度が−3.3SD未満
 
・既存椎体骨折の数が2個以上
 
・既存椎体骨折の半定量評価法結果がグレード3
2.
本剤の投与にあたっては、本剤のベネフィットとリスクを十分に理解した上で、適用患者を選択すること。
[【警告】、「重要な基本的注意」、「その他の注意」及び【臨床成績】の項参照]
用法・用量 通常、成人にはロモソズマブ(遺伝子組換え)として210mgを1ヵ月に1回、12ヵ月皮下投与する。
用法・用量に関連する使用上の注意
1.
本剤の骨折抑制効果は12ヵ月の投与で検証されており、12ヵ月を超えた投与では検討されていない。また、本剤投与終了後に原則として適切な骨粗鬆症薬による治療を継続すること。
2.
ロモソズマブ(遺伝子組換え)210mgを投与するために、本剤2本を皮下に投与すること。
3.
本剤の投与が予定から遅れた場合は可能な限り速やかに投与を行い、以後、その投与を基点とし、1ヵ月間隔で投与すること。
備 考 ※自己注射は認められてません