販売名 ノイアート静注用1500単位
組 成 (1バイアル中) 人アンチトロンビンIII  1500単位
薬 効 血漿分画製剤(血液凝固阻止剤)
長期投与  
特殊記載項目 本剤は,貴重な人血液を原料として製剤化したものである.原料となった血液を採取する際には,問診,感染症関連の検査を実施するとともに,製造工程におけ る一定の不活化・除去処理を実施し,感染症に対する安全対策を講じているが,人血液を原料としていることによる感染症伝播のリスクを完全に排除することは できないため,疾病の治療上の必要性を十分に検討の上,必要最小限の使用にとどめること.(「使用上の注意」の項参照)
禁 忌 (次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対しショックの既往歴のある患者
原則禁忌 (次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能・効果 先天性アンチトロンビンIII欠乏に基づく血栓形成傾向
アンチトロンビンIII低下を伴う汎発性血管内凝固症候群(DIC)
用法・用量
本剤を添付の注射用水で溶解し,緩徐に静注もしくは点滴静注する.
1. 先天性アンチトロンビンIII欠乏に基づく血栓形成傾向
本剤1日1,000~3,000単位(又は20~60単位/kg)を投与する.
なお,年齢,症状により適宜減量する.
2. アンチトロンビンIII低下を伴う汎発性血管内凝固症候群(DIC)
アンチトロンビンIIIが正常の70%以下に低下した場合は,通常成人に対し,ヘパリンの持続点滴静注のもとに本剤1日1,500単位(又は30単位/kg)を投与する.
ただし,産科的,外科的DICなどで緊急処置として本剤を使用する場合は,1日1回40~60単位/kgを投与する.
なお,年齢,体重,症状により適宜増減する.
用法・用量に関連する使用上の注意 1.
出血検査等出血管理を十分行いつつ使用すること.
2.
ヘパリンの併用により出血を助長する危険性のある場合は本剤の単独投与を行うこと.
3.
DICの場合におけるヘパリンの1日持続点滴は,通常10,000単位が適当と考えられるが,臨床症状により適宜増減すること.ただし,ヘパリンの投与は1時間当たり500単位を超えないこと.
備 考