販売名 |
照射赤血球濃厚液-LR「日赤」 (略号:Ir-RCC-LR) |
組 成 |
(1単位中) 血液200mLに由来する赤血球 |
薬 効 |
血液成分製剤 |
長期投与 |
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特殊記載項目 |
本剤は献血による貴重な血液を原料としている。採血時における問診等の検診、採血血液に対する感染症関連の検査等の安全対策を講じているが、人の血液を原 料としていることに由来する感染症伝播等のリスクを完全には排除できない。疾病の治療上の必要性を十分に検討の上、「血液製剤の使用指針 (改定版)」等を参考に、必要最小限の使用にとどめること (「使用上の注意」の項参照)。 |
警 告 |
- 1.
- 本剤では、放射線を照射しない製剤よりも保存に伴い上清中のカリウム濃 度が増加することが認められており (「組成・性状」の項の図参照)、放射線を照射した赤血球製剤を急速輸血及び人工心肺の充填液として使用した際に一時的な心停止を起こした症例がまれに (0.1%未満) 報告されている2, 3)。胎児、低出生体重児、新生児、腎障害患者、高カリウム血症の患者及び急速大量輸血を必要とする患者等は高カリウム血症の出現・増悪をきたす場合があるので、照射日を確認して速やかに使用するなどの対処を行うこと (「重大な副作用及び感染症」の項参照)。
- 2.
- 次の点について留意して輸血療法を行うこと。
- (1)
- 輸血について十分な知識・経験を持つ医師のもとで使用すること。
- (2)
- 輸血に際しては副作用発現時に救急処置をとれる準備をあらかじめしておくこと (「重大な副作用及び感染症」の項参照)。
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効能・効果 |
血中赤血球不足又はその機能廃絶に適する。 |
用法・用量 |
ろ過装置を具備した輸血用器具を用いて、静脈内に必要量を輸注する。 |
用法・用量に関連する使用上の注意 |
- 1. 輸血用器具
- 生物学的製剤基準・通則45に規定する輸血に適当と認められた器具であって、そのまま直ちに使用でき、かつ、1回限りの使用で使い捨てるものをいう。
- 2. 輸血速度
- 成人の場合は、通常、最初の10~15分間は1分間に1mL程度で行い、その後は1分間に5mL程度で行うこと。また、うっ血性心不全 が認められない低出生体重児の場合、通常、1~2mL/kg (体重)/時間の速度を目安とすること。なお、輸血中は患者の様子を適宜観察すること (「適用上の注意」の項参照)。
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備 考 |
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